特別養護老人ホームの入居者が発熱。すぐにかかりつけの病院でPCR検査し、3名の陽性者判明。保健所に連絡。すぐに保健所職員来園。近隣の病院からも、感染症対応指導看護師が派遣される。職員へ防護服の着方、ゾーニングなどの今後の方向性への指導がある。次の日、全入居者・職員のPCR検査を実施。結果として、入居者 13名、職員5名の陽性者判明にてクラスター確認。感染経路不明。職員は自宅待機、入居者は入院までの間は施設で療養。再度、近隣の病院から感染症対応指導看護師が派遣され、施設内の環境面の確認、ゾーニングなどの徹底指導があった。陽性者はゾーニングにより施設内ホールで隔離して完全防護で対応。1週間後に、現状把握のためのPCR検査を再実施し、追加で入居者1名、職員3名の陽性者判明。
地域の病院、保健所からの丁寧なアドバイスを頂戴するなど、連携がスムーズにできたこと、「入居者のために」と職員みんなで一丸となって対応できたことで、収束までの22日間を乗り切ることができた。この経験から、予防の徹底、体調の変化への意識を高くし、日常的な感染拡大の防止に努めている。
特別養護老人ホーム(80床)・短期入所生活介護(8床)
項目 | 内容 |
陽性者数 | 入居者18名、職員7名 |
濃厚接触者 | 18名※内、職員感染者8名 |
検査実施 | PCR検査 2回実施 |
感染源・感染経路 | 不明 |
事業所外からの応援 |
他事業所への感染拡大を防止するため、あえて他事業所からの応援はしないようにした 他事業所からの差し入れがあった |
# | 日程 | 対応内容 |
1日目 |
入居者 3名陽性判明。 保健所・近隣病院の感染症対応指導看護師感による現状の確認及び改善指導 保健所の指示により、濃厚接触者の確認 |
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2 | 2日目 |
久留米市より物資が届く 保健所の指示により、施設勤務者と入所者全員のPCR検査 |
3 | 3日目 |
筑後地区老施協より物資が届く 入居者4名、職員4名の陽性確認。職員は、隔離施設に移動 保健所指示により、陽性者は入院ベッドが確保できるまで施設療養 |
4 | 4日目 |
入居者6名、職員1名の陽性判明 複数医療機関との入院調整(保健所) 保健所からのベッド空床の連絡を受け、各医療機関へ搬送協力 |
5 | 10日目 |
現状把握のためのPCR検査を再度実施 入居者1名、職員3名の陽性確認 これまで同様に、感染症対策と入院調整の継続 |
6 |
陽性入院者の随時退院。宿泊所隔離の職員の復帰。 |
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7 | 22日目 |
保健所による観察期間終了 |
(職員の感想や思い、対応として)
※子どもの長期休業の期間と重なり、子どもに寂しい思いをさせてしまった